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今回の「オススメ」の1曲は、猫の「各駅停車」です。
まずはデータから
・タイトル 各駅停車
・アーティスト 猫
・リリース日 1974年2月21日
・発売元 CBSソニー
・オリコン最高位 44位
・セールス枚数 5.4万枚
みなさんは、「猫」をご存知でしょうか? え? ウチにいるって?
・・・なんて、100万年前の前振りをしてみたりして。。。
1971年結成、1972年7月吉田拓郎氏のプロデュースにより「雪」という曲でデビューした5人組のバンドです。
吉田拓郎プロデュースというと、いかにも「フォークグループ」って言う匂いがしてきます。確かに、このバンド、アコギ中心の一見、フォークグループという感じなのですが、さにあらず! 音が「太くて濃い」んです。向こうで言うと「南部」っぽい音って言うのかな。 兎に角、フォークの繊細さよらもロックの図太さを感じさせる音です。
「雪」の次に、72年12月リリースの「地下鉄にのって」も最高26位、11万枚セールスのいわいるスマッシュヒットを記録。
こちらは、スライドギターを有効に使用した、一聴してフォークを超越した作品となっています。
なにより、当時のフォークの特徴であった、いわいる「四畳半」的な、心の隅のしみったれた~的な要素がまるでないグループだったんですよね。
ただ、当時は、まだ、フォークに変わるジャンル用語が確立されておらず、苦し紛れに「フォークロック」という分けられ方をしておりました。
フォークロック・・・フォークともロックとも言える曲って訳なんですが、それで、片付けられない、何かがこのヒトたちにはあったんですよね。
その最たるものが、今回の「各駅停車」ですね。ゴスペル風味付けと、印象的なトランペットの掛け合いのイントロではじまるこの曲は、「南部」の匂いがもっとも濃い仕上がりになっています。
よく例えられるんだけど、今だったら、B'zっぽい音楽やってんだろうなって感じ・・・あ、いや、「Don't Leave Me」のころのB'zだ・・って言えば、想像つくかなぁ。
・・と物の本にはよく書かれているんだけど、私的には、ZARDの「永遠」に一番近いような気がするなぁ。
イントロは、あんなにダサクないけど。
兎に角、タイトルには似合わないような「ドラマティック」な仕上がりで、一度聴いたら絶対忘れられない・・・といっても過言ではない名曲です。
その割には、セールスは全然だったんだよね。当時は、第1次アイドルブームと4畳半フォークの全盛期。
このようなロックテイストの曲は、まだ、商業的に認められていなかった時代なんですよね。いわば、隠れた名曲って奴です。
ただ、このヒトたちの隠れファンは多く、いまでも、ラジオでは比較的人気がある曲で、年に何回かは、ラジオではかかるんで、もしかしたら1度くらい聴いたことがある人がいるかもしれないなぁ。
実は、当時5歳だった私も、もちろん、後年ラジオで知ったんだよね。
いまでも、「絶対通じる」と思われる曲が31年前にあったとは
、ほんとに目からウロコだったですよ。
興味あるヒトもないヒトも一度は、聴いてみる価値がありますよ。これは絶対おすすめですよ!
最近、後で読み返すと、なにこれ? って文章が多いので、今回は、わりとマジメに書きましたわ。
それに曲も「大先輩」の曲だしね。。。