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●本日のデイリーチャートから
▼シングル
・1位 My Generation/Understand /YUI
・2位 Lovin'you /東方神起
・3位 きみにしか聞こえない /DREAMS COME TRUE
上位3曲を見る限り、ランクとしては、まあ、こんなもんでしょうという感じですわね。サプライズは無し。
YUIとしては、次週のウイークリーチャート、初のシングル1位獲得というのは、ほとんど間違いなくなったんではないかな。
ただ、本日の指数14000点から考えると、次週の週間売上げ枚数は、7万枚~8万枚程度という予想。
正直言って、前作の「CHE.R.RY」から上積みされたところはあまりないようだ。アーティストパワー的には、そろそろ成長は止まってしまった・・というところか。
今週は、超強力なリリースが他になかったゆえの、ラッキーな1位獲得といえるかもしれないですね。
その他・・・KAT-TUNがやっぱり、動きがタンパクだったねぇ。今週の顔ぶれから考えて、場合によっては2週連続の1位獲得もあるんじゃないか・・・とも思ったんだけど、今日のデイリー5位って言う時点でそれもなくなった感があるな。
8位 お・ま・えローテョーションガール /グループ魂に柴咲コウが
は皮算用どおりというところか?
▼アルバム
・1位 ロスト・ハイウェイ /ボン・ジョヴィ
・2位 Golden Best~15th Anniversary~ /ZARD
・3位 COYOTE /佐野元春
先週も書いたとおり、今週もアルバムは大きなリリースがなかったからね、上位の入れ替わりはほとんど無し。
そんな中、ボン・ジョヴィの新作がデイリー1位獲得。指数も12000、このままいけば、週間売上げで7万~8万枚と、シングルのYUI同様、週間売上げとしては、しょっぱい数字なんだよなぁ。
まあ、マクラで書いたように大きなリリースが少ないアルバムチャートだからね、こうなってしまうのも致し方ないですね。
そのほか、先週も書いた佐野元春氏の新作「COYOTE」は3位。前作のアルバム(・・・っていつ以来なんだ?)の「SUN」の最高位は13位だから、このまま行けば、アルバムでのベストテン入りは、1996年7月1日リリースの「フルーツ」以来、約11年ぶりとなりそう。いわんや、ベスト3入りとなると、1990年11月9日リリースの「TIME OUT!」以来、15年半ぶりになるわけだが・・・。果たしてどうですかね!?
まあ、確かに、アルバムの売上げレベルが全体的に下がっている中でのこのような結果だから、一概に比較できないけど、それでも佐野元春氏のこのような復活は、全盛期を知っている者としてはうれしいですね。
プラス、もう、何回も書いているように、ミドル-エルダー層のCD購入への回帰っていうのは、大きな要素だろうね。
これは、今日の1位がボン・ジョヴィって言うところからもいえるんぢゃないかなぁ。
その他、
・6位 R35 Sweet J=Ballads /Various Artists
が再びランクアップしてきたな。
うん、このアルバムチャートを見ていると、これは「若者向け」のランキングとは到底いえないような感じがするのはワタシだけですかねぇ??
ベスト3だけ見ても、これは30代のためのランキングって感じがするよな。
ついでに書くと
・4位 Denim /竹内まりや
だもんね。
うーん、最近、大きなアルバムリリースがないのは、各レコード会社とも、こういう動きを確認しているんですかねぇ・・・。ワタシは確認してますよ。
●次週リリースの有力曲
▼シングル
・Returner~闇の終焉~ /Gackt
・とび魚のバタフライ /チャットモンチー
・くればいいのにfeat.草野マサムネ from SPITZ /KREVA
・御利益 /米米CLUB
・咲き誇る華の様に /雅-miyavi-
・マイミライ /宇浦冴香
・大切なもの /みつき
次週6/20リリース分は、今週にも増して強力曲が少ないよなぁ。うーん、これは、Gacktの1位獲得もありうるよ、マジで。
その代わり、売上げレベルはぐーーーっと下がりそうな気配だね。
期待は
大切なもの /みつき
かな。このワーナー発のニューカマーがどこまでランキングを駆け上がってくるかは、この週の焦点となるだろうね。
第2グループとしては
・Love is・・・ /加藤ミリヤ
・誰より好きなのに /Sowelu
・夏の手紙 /ナイス橋本
・Boom Boomめっちゃマッチョ! /ギャルル
あたりですかね。このところのハロプロスキャンダルでギャルルもどうも盛り上がってないしね。上位はちょっと難しいんでないの?
まあ、全体的にレベルが下がるだろうから、それに乗じて上位ということは考えられるけどさ。
▼アルバム
・A.K.A /MCU
・INDIGO /佐藤竹善
・Flying Toy's instrumemtal best /Char
・艶華-enka- /中森明菜
なんにもないのでは、ちょっと淋しいのでとりあえず、上記4タイトルをあげたけど、必ずしも強力ではないんだよね。
こちらの方はどういう動きになるのかはサッパリ読めない。いずれにしても、ここのところのレベル以上に低レベルになることは間違いないと思うが・・・。
今週も書きますぞ! 「ヒットチャートフラッシュ!」。無駄口たたくと、字数が入らなくなるから、今週も早速、行きましょう!
・・・と書きつつ、字数オーバーしちゃったので、2つに分けますね・・・。
●今週のヒットチャートから
今週は主に6/6リリース分楽曲がチャートイン。今週のウイーリーチャート、上位は先週の水曜日次点でのデイリーチャートである程度の予想が出来てしまっていたわけで、正直あまり面白みはなかったですね。 こう見るとデイリーチャートって罪だよなぁ。水曜日次点で次の週のウイークリーチャートがある程度見えちゃうわけで・・・。
まあ、今の基本はデイリーチャートということなんでしょうかね? ワタシなんか、30年もヒットチャート見続けてきているモノにとっては、ヒットチャートったら、誰がなんと言おうと、どう時代が変わろうと、「ウイークリーチャートが基本」なんだけどさ。
そのウイークリーチャート、今週はシングルもアルバムも1強その他大勢。 うーん、頭でっかち、どうもアンバランスなランキングだよなぁ。いずれにしても「健康的」なバランスの上でのヒットチャートとは言いがたい。
結局のところ、市場規模はその程度のCDセールス市場なんぢゃないですかね? いくらジャニーズが売れてるって言ってもさ。
そんな今週のヒットチャートより、キニナル点を
▼シングル
・1位 喜びの歌 /KAT-TUN 300,396枚
うーん、初動30万枚ねえ・・・。どうなんだろ? 先週水曜日のデイリー初日の勢いからしたら、今回の曲も前曲「僕らの街で」同様、初動40万枚というところも充分考えられたんだけど、結果、それよりもマイナス10万枚な結果だったわけだ。
これで最終的に前曲の累積56万枚に迫れば、パワー温存って言っても全く良いわけだけども、この先、そこまで粘れるかと言ったら厳しいよね。
ただ、今までは、デビュー1年目の「ビギラーズラック」という部分もあったと思う。
これはジャニーズの伝統的な売れ方なんだよね。デビュー1年目は本当のパワー以上に売れる。ただ、本当にそれらのアーティストが好きではない人は、2年目以降は去っていくっていうパターン。で、固定ファンだけが残るんだよね。
赤西も復帰したことだし、純粋に2年目のここからが、今の、本当のKAT-TUNのアーティストパワーだと思う。 それを考えると、本当はこの程度なんだ・・ということが言えそうだ。
まずは、今回の初動と累積セールスが今後のKAT-TUNのパワーを図る上での基準となりそうですね。
・2位 睡蓮花 /湘南乃風 36,213枚
前曲「純恋歌」以来、1年3ヶ月ぶりとなる新曲だけど、初動は前曲の4万2千枚をやや下回る結果。ただし、ランキング自体は、前曲の初登場3位にたいして、今回は2位と、1ランクアップでしたね。
まあ、この1年間でのCDセールスの減退という事を考えたら、今回の初動も前曲並といっても差し支えはないと思うな。・・ということは、とりあえず初動からみたパワーは前曲までとさほど変化なしといえるかもしれない。
ただ、前曲は浮動票にもかなり支持されたからなぁ。はたして、今回が前曲並の売れ方を示すかというとかなり疑問だなあ。とりあえず、ここまではデイリチャートでの上位をキープしているけど、この曲でも前曲のようなロングランな動きを見せることが出来るかどうか、今日以降の動きが注目ですね。
・3位 レゾンデートル /ナイトメア 25,070枚
前曲「the WORLD」の初動2万7千枚にくらべて、約2千枚のダウン。うーん、どうなのかな? 今回も同じようなアニメの主題歌がタイアップについていたわけだけど、あまり大きな変化は見られませんでしたね。
タイアップを含めた支持のキャパがある程度決まっちゃったのかなぁ。どうなんだろ?これでもう充分なんですかね? 折角ベスト3入りしているんだから、もっと上を目指してもいいとは思うんだけどさ。
・8位⇒4位 愛唄 /GReeeeN 21,976枚
先週の8位から引き続き上昇。今週はこれまでの最高位の4位を記録・・・と先週も書いたかもしれないけど、新たな支持を得たかたちで、本格的にヒットの様相ですね。
週間売上げを見ると、先週の22,198枚から、今週は21,976枚。ホンの少し落ちてはいるけど、ほぼ「誤差」の範囲といって良く、実質は横ばいって所ですかね。それから考えると、そろそろピークとも考えられるな。ただ、まだピークが完全に過ぎたとはいえないので、この先のプロモーション次第ではまだまだ上位も狙えると思うんだけどね。
果たしてどういう動きを見せるかな。この曲がロングセラーになるかどうか、ここが分岐点だろうな。
・5位⇒5位 明日晴れるかな /桑田佳祐 21,782枚
ランクは、先週と変わらずの5位をキープ。ただ、週間売上げ自体は、先週の3万4千枚から、今週2万1千枚と下げ止まりは利かなかったですね。ランキングの動き自体は比較的落ち着いたアクションではあるんだけど、結果的に他の曲のレベルが相対的に落ちてきているっていうところに助けられている感じだな。累積セールスは、今週の30万枚突破はならず、283,842枚。
▼その他のキニナル曲
・10位 旅人 /高杉さと美 12,641枚
先週、今週のランキングではややキニナルということで、紹介したんだけど、先週のデイリーチャート初日同様、ウイークリーは10位とほぼ予想通りの結果でしたね。
期待の新人ということではあるんだけど、若干勢い不足な所は否めないかなぁ。
・6位⇒14位 もってけ!セーラーふく /泉こなた(平野綾)柊かがみ(加藤英美里柊つかさ(福原香織)高良みゆき(遠藤綾) 10,186枚
依然安定してるな、この曲。まあ、水面下ではいろいろな動きがあるようだけどさ、まあ、今のオリコンのシステムではどうも出来ないわけだからさ、結果から純粋に安定してるね・・としか言いようがないんだよね。
累積セールスは10万枚突破の105,853枚。
・22位⇒21位 ひとり薩摩路 /水森かおり 6,260枚
うーん、演歌の強さだよねぇ。先週の週間売上げ6千4百枚から若干の減少はあったものの安定感有りの今週6千2百枚。ランクは、先週から1つ上がって21位まで戻してきた。
・27位 友達の詩 /中村中 5,149枚
なんじゃ、こりゃ!? とおもった再登場だったんだけど、なるほど、この間金スマに出たのね。 なるほど・・・。
うーん、どう考えたらいいのかな。でも、6月27日リリースの新曲「リンゴ売り」への期待はこれでよくなったよね。まあ、それを見据えての金スマ出演だったんだろうけどね。
▼アルバム
・1位 KJ2 ズッコケ大脱走 /関ジャニ∞ 211,805枚
結果的に、今週はジャニーズがシングル、アルバム共に制覇って言う形でしたね。
ただ、シングルのKAT-TUN同様、先週のデイリー初日から考えると、週間売上げは40万枚でもおかしくなかったんだけど、結果は21万枚・・と、かなり期待はずれな結果だったなぁ。まあ、いくら好調の関ジャニといっても、初動40万枚というのは、ちょっと的外れな数字ではあったけどさ。
それでも、初動で前作の「KJ1 F・T・O」の累積セールスに迫る勢い。あとは、どのくらい上積みがあるのかが注目点ですね。
・3位⇒2位 Golden Best~15th Anniversary~ /ZARD 59,497枚
週間売上げは、先週の4万1千枚から今週5万9千枚と、2万枚近くのアップ。坂井さんが亡くなって2週間が経とうとしていますが、未だに売上げのペース増が続いているようですね。デイリーチャートの動きから、他のベスト盤はダウン傾向だけど、このベストだけは粘りを見せてるなぁ。
・1位⇒3位 Denim /竹内まりや 35,840枚
さすがに3週連続の1位というのはきつかったか!? それでも累積売上げは、今週30万枚突破の332,848枚。
▼その他のキニナルタイトル
・9位⇒6位 ALL SINGLES BEST /コブクロ 23,576枚
うーん、例の藤原、陣内挙式の影響をひずっているようですねぇ。今週は先週から更にランクを3つ戻しての6位・・と。
週間売上げも、先週の2万2千枚から今週2万3千枚へと、まだまだ衰えを見せていないですね。うーん、丁度、ジューンブライド。結婚式シーズンだからね。暫く続きそうですね。このフィーバーぶりは。
・8位⇒7位 グッド・ガール・ゴーン・バッド /リアーナ 21,652枚
このアルバムは先週から1ランクアップ。ここの所大きなアルバムのリリースがないところもあり、上位のアルバムは動きが安定していますね。もともと安定しているアーティストには今は追風ですね。
それにしても、洋楽は好調。リアーナのこの新作も、この動きから見るとまだまだいけるんではないかなぁ。
・38位 天まで上がれ /中村中 4,622枚
シングル「友達の詩」に続いて、アルバムも再登場。先日の「金スマ」効果は結構大きかったようですね。
・49位 Open Your Heart~素顔のままで~ /JUJU 3,149枚
今、密かに期待しているのが、このヒトですね。さすがにニューヨークで揉まれているだけあって、本物のエンターテイメントの匂いがするね。
有線チャートでは、随分前からランクインしてたんだよね。意識し出したのはここ数週間だけど、有線発はヒットへの期待は大きいですからねぇ。
加えて、先日「めざましテレビ」でも取り上げられていたし、そろそろ来てもおかしくはないですよ。
次のシングルリリースは8/8リリース「ナツノハナ」とまだまだ先の話だけど、それまではこのアルバムを暖めていくという感じなんでしょう。今のうちから注目しておいて損はない・・・そんなアーティストだとおもいますよ。
・150位⇒67位 MESSAGE /MONGOL800 2,323枚
うーん、このアルバムの再浮上はなんでなの? それにしても、このアルバムまだ通常リリースだったんだね。うーん、すでに6年前リリースだよ。
最近は再販制度のおかけで、そうそうは長期間リリースするって事はなくなったのに、さすがにインディーズ、そのへんの柔軟性はメジャーとは比べ物にならないなぁ。
まあ、これが本当なんだけどさ
累積セールスは、気がつかないうちに270万枚突破してるんだねぇ・・・! 驚き!
その②に続く
今日のオススメの1曲は、「禁断のテレパシー」(工藤静香)です。
まずはデータ
・タイトル 禁断のテレパシー
・アーティスト 工藤静香
・リリース日 1987年8月31日
・発売元 キャニオン
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 14.6万枚
いやー、これ始めてから1ヶ月、初めてオリコン1位獲得曲をご紹介しますよー。
なんで、これまで、1位獲得曲を紹介してこなかったか? ・・というより、1位を獲得するくらいの曲だもん、すでにみなさんご存知だよね・・という気持ちもあり、いまさら紹介でもないかという気分であったんだよね。
でも、まあ、たまにはいいかな・・という気分になったもんで、今回はあえて、1位獲得曲を紹介いたします。
この曲、工藤静香のデビュー曲なんだよね。・・という割には、すでに・・というか意外と知られてなかったりしてなぁ。うーん、ちょっとじみっちゃ地味な気もする。
リリース日は、1987年8月31日。なんと、おニャン子クラブ「解散」のその日にデビューしたんだよね。
まあ、これは、まえまえから「仕組まれてた」ことではあると思うんだけど、それでも否応なしに「時代の変わり目」っていう気分にはさせられたよね。
それでなくても、その2週間前、8月19日には「光GENJI」が「STAR LIGHT」でデビュー。(くしくもワシの18歳の誕生日や) 時代は確実に変わっているなっていう雰囲気は充分あったよなぁ。
でも、まだ、レコードセールスは「底」だったんだよね。実際レコードセールスが目に見えて復活してくるのは、この年の年末ぐらいからなぁ。
でも、その前準備としての雰囲気改変は、成功してた気がするな。
で、「禁断のテレパシー」。 いやー、このころの工藤静香って、とにかく「ウタがヘタ」だったよなぁ。
覚えてますか? 「ザ・ベストテン」で、出たしの♪夜明けにだかれて~♪のところ、毎週出演分のを編集して、一緒にならしたら「不協和音」になっちゃったことを。
つまりぃ、毎回、音が外れてたって訳ですわ。 それくらい、唄がヘタ・・っていうか音程が不安定だったのよね。
ただね、この曲は、それまでの「おニャン子」関係の曲とは、明らかに違ってたよなぁ。
うん、大人っぽかったよね。 ここからしても、おニャン子との「決別」を感じられたな。私は、全く違う方向を行くっていう気持ちの表れでもあった気がするな。
でも、結果的にはそれが成功したよね。おニャン子ってどうしても、あの頃の同世代=ワシと同世代の男に偏って人気があったと思うんだけど、ソロになった工藤静香は、同性のファンもかなり獲得してもんね。
これがまず成功の一つぢゃないかなぁ。
おニャン子が解散のあとも、ソロで残ったコって結構いるんだけど、結局、長続きしなかったのは、同姓=女の子のファンがほとんど付かなかったっていのうも原因だと思うんだよね。
それと、変に肩肘はらずに冒険したこともあるね。 ちなみに、「禁断のテレパシー」は、1位とってるけど、次の「Again」、そのまた次の「抱いてくれたらいいのに」は、ともに3位どまり。
ここで焦らなかったのがいいね。 で、その次に「FUJUTSU」という中島みゆき 作詞作品に挑戦することになり、ここから快進撃がはじまるわけさ。
この辺の戦略は見事だったよなぁ。あのまま、秋元康作詞 作品が続いてたら、どこまでも「おニャン子」臭は付いて回ったろうしね。
冒険もまた「良策」といういい見本だよね。ほんとに。
今日のオススメの1曲は、「LOVE IS ALL」(徳永英明)です。
まずは、データから
・タイトル LOVE IS ALL
・アーティスト 徳永英明
・リリース日 1991年9月5日
・発売元 アポロン
・オリコン最高位 3位
・セールス枚数 35.4万枚
メロディの時代・・・。1990年~1991年頃ってそんな感じがするんだよね。時代は80年代から90年代へって言う頃、一番変わったのは、やっぱり80年代型アイドルの衰退と、ベテランアーティストによるニューミュージックの復活なんぢゃないかなぁ。
特に91年に入ってからは、小田和正、CHAGE&ASKAを筆頭として、70年代~80年代に活躍したベテランアーティストの復活が特出した頃ですね。
で、その時代の変化とともに、曲調もメロディを基調とした曲の台頭が始まったんですよね。
下地はあったんだけどね。 カラオケボックスの大成。 最近では、そんなにカラオケなんて頻繁にやらなくなったけど、あの当時はネコも杓子も「カラオケ」だったからなぁ。
で、カラオケで聴かせたいなら、やっぱりメロディアスな曲ってなったわけだよねぇ。
うん、あの頃は、時代はノリよりも「聴かせる」が先立ったんですよ。
その象徴的な曲って言うのが、CHAGE&ASKAの「SAY YES」(1991年)だと思うんだよね。 で、特徴的なのは単にバラードで聴かせるのではなく、あくまで、ポップス的な部分は残す、それと、コード進行がクラシック的なんですよね。クラシックとポップス、ロックの融合って言ってもいいんじゃないかなぁ。その部分は、新しかったわけです。
で、その「SAY YES」の流れを汲んだ曲が、この「LOVE IS ALL」だと思うんだよね。
うん、これは、クラシックというよりは、もろ「賛美歌」あるいは「ゴスペル」だよね。それだけ、曲全編にわたって神秘的な音の作りになっていますね。
でも、この雰囲気が、秋風が入ってきた空気とよくマッチするんですよね。 その辺は、リリース日を睨んでいたのかなぁ、よく計算されていると思いますよ。
イントロの♪LOVE IS ALL~♪から、完全にあちらの世界へって感じでしたもんね。
ちなみに、この時期から92年にかけて、サイケデリックっぽい音が流行ったんですよね。特にサザンオールスターズなんかは、もろサイケっぽかったしね。1992年のアルバム「世に万葉の花が咲くなり」なんて、全くの60年代のサイケですよ。
この曲は、また、違った意味でのサイケだったのかなぁ。いや、やっぱり「賛美歌」だよね。聴いてると、霊験あらたかな気分になってきますもんね。
おりしも、1991年は、1990年の猛暑とは対照的な夏だったんですよね。でこの曲がリリースされた頃は、既に涼しい風が流れていたと記憶しますね。
だから、もし、この曲が、1年早く出てたら、ここまで、支持されたかなぁと思うんだよね。
でもまぁ、こういう音楽スタイルっていうのは螺旋階段のようにグルグル回ってますからねぇ。リズムが重要視される時代もあれば、逆にメロディが重要視される時代もあるってことね。
で90年~91年にかけてはメロディ重視が最高潮だった時、逆に90年代後半から00年代前半は、リズム重視の時代だったと思うのね。
で、時は2005年。いまは、リズム重視からやや開放されて、端境期⇒不透明な時期って感じがするな。 でも、これまでの傾向だと次はメロディ重視の時代がやってくるような気がするな。
ちなみに、カラオケの話を出しましたが、あのころはワシもカラオケ三昧だったなぁ、週に1回は必ずカラオケだったもんね。ふりかえると、カラオケとボーリングとヒットチャートと・・・。そんな生活を送ってましたわ。
カラオケは、新宿三丁目にあった、「てあとろん’88」を根城にほとんどオールだったもんなぁ。兎に角若かった。22才だもんなぁ。あの頃の元気が欲しいですわ。。。 まあ、あのころの不摂生がいまごろ「痛風」となって帰ってきてるんだけども・・・(^^;;;;;;
今日のオススメの1曲は、「大きな恋の物語」(よせなべトリオ)です。
まずはデータです。
・タイトル 大きな恋の物語
・アーティスト よせなべトリオ
・リリース日 1982年8月5日
・発売元 フィリップス/フォーライフ
・オリコン最高位 8位
・売上げ枚数 16.8万枚
よせなべトリオ・・・覚えてらっしゃる方はいらっしゃいますかねぇ・・。
ただ、知ってるぅ~って方ばっかではないとは思うので、とりあえず、知らなーいって方、向けに書いていきますね。
フジテレビ系月曜21時~ 、いまじゃー、「月9」という言葉があるくらいなんで、定番に「とれんでぃ」ドラマ(←今じゃ死語?)を、ここ10数年ずっとやっていますわね。
BUT、その昔、1980年代前半は、この時間「欽ドン よい子悪い子ふつうの子」だったんですよねぇ。
最高視聴率38.8%(1982年7月26日放送)、あのイモ欽トリオを生んだ、今や伝説のバラエティ番組ですよね。
この番組、いくつかのコーナーに別れていまして、まず最初に「よい子 悪い子 普通の子」でイモ欽トリオが登場。そのあと「よいOL 悪いOL 普通のOL」っていうコーナーがありまして、そこに登場してくるのが、この「よせなべトリオ」っつうわけです。
よせなべトリオ ⇒ジャケット左から 松居直美(ふつうのOL)、生田悦子(よいOL)、小柳みゆき(悪いOL) の3人でしたね。
松居直美は、それまで本業は、いちおう歌手(失礼)、生田悦子は女優でしすよね。 まあ、それなりに、プロが集まってはいたんだけど、バラエティは初めての方ばっかだったので、けっこうギクシャクしてたよなぁ。最初のうちは。
で、イモ欽が爆発的に売れちゃったんで、って、出したのがこの曲ですね。
まあ、なんていいますかねぇ・・・バラエティによくありがちな、おちゃらけソングと言ってしまえば、それまでかなぁ。
とりあえず、イントロが印象的なのね。シンセで半音ずつ下がってくる・・・それだけなんだけどさ。あ、音色が印象的なのかなぁ。
あとは・・・うーん、正直言って、特徴的なところがあんまりない曲だんだな。松居直美が、一番がんばってたのが印象的だったな。
3人の中で最年少なんだけど、本職だからね。唄は・・。
あ、発売元がフィリップスとフォーライフ両者になっているのは、これのせいですね。松居直美は所属がフィリップスだったんだよね。 で、欽ちゃんの浅井企画は、フォーライフとつながりがあったんで、発売元はこうなるわけね。
この曲、作詞は島武美 作曲/編曲は、佐久間正英 ・・・もとプラスチックスと四人囃子の競演って感じですね。
あー、佐久間正英氏は、今やGLAYなどのプロデューサーですよ。20数年前は、こういうコミック的な曲も作ってたんだよね。
ちなみに、このあと、マッチの「ミッドナイトステーション」、小泉今日子「まっ赤な女の子」のともにアレンジと、筒美人脈的な仕事もしてましたね。若いときはいろんな仕事をこなしておくってのが、やっぱり大切なのかなぁ。
ちなみに、「欽ドン」ですが、「よいOL、悪いOL。普通のOL」コーナーの前は、「よい妻、悪い妻、ふつうの妻」コーナーで、中原理恵が1人で3役やってたなぁ。これが結構面白かったよね。
「OL」のあとは、「よい先生 悪い先生 普通の先生」コーナーでした。 このコーナー、よい先生役は柳葉敏郎だったのよ。ギバちゃんよ。あのころは、のちにこれだけ大物になるなんて、露とも思わなかったよね。 なにせ「一世風靡セピア」よりも前だからさぁ。
あ、それから、よせなべトリオのちょっと後に、「ニックじゃがあず」って、イモ欽の西山浩二と、悪いOLの小柳みゆき 2人のユニットで「よろしく原宿」っていう曲をリリース。
こっちは、作詞 松本隆 作曲 筒美京平 編曲 後藤次利 っつうマッチの「ふられてBANZAI」と全く同じの超豪華な布陣。 曲もベンチャーズ風のエレキサウンドでカッコよかったんだど、じぇんじぇん売れなかったのよね。これが。 オリコン最高54位 売上げ4.4万枚と、オリコン左ページにも入んない惨敗でしたね~。個人的には、この曲好きなんだけどな。
あの頃はベンチャーズサウンドでも新鮮だったんだよね。