[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
データ
・タイトル 銀河鉄道999
・アーティスト ゴダイゴ
・リリース日 1979年7月1日
・発売元 コロムビア
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数 66.6万枚
ここ1ヶ月ばかし、今日のオススメの1曲という感じで書いてきましたが、もしかすると、初めて「まとも」なヒット曲を書くのかもしれないなぁ(^^;;;;
まともなっていうのは、売上げ50万枚以上、ランクでベスト3以上ってことなんだけど・・。
でも、この時期、この曲はどうしても避けて通れない1曲のような気がするんだよね。もちろん、長年ヒット曲聴き続けて来た、個人的な流れの中だけのことではあるけど・・・。
この曲っていろいろな意味で衝撃的だったんだよねぇ。曲自体のインパクト、それから映画とはいえど、アニメでオリジナル楽曲ではなく、ニューミュージックの曲を使用されたってこと、それからやっぱしいろいろなブームを引きおこしたことだよね。
「銀河鉄道999」ブームを引き起こしたのはもちろんのこと、にわかに鉄道ブーム、とりわけブルートレインなんか、すごい人気だったもんねぇ。今じゃ、全く考えられないけど、この年の東京駅の長距離列車専用ホーム(当時の11 12番線ホーム 今は東北上越新幹線ホームになっちゃってます)は、ブルートレインを写真に撮ろうっつう、小中学生でいっぱいだったんだよね。 これも、一つは銀河鉄道999の影響もあったわけでね。
もう一つは、このあいだ八神純子「ポーラースター」の時も書いたけど、天体ブームね。
銀河鉄道999の終着駅はアンドロダ星雲・・・っつう実際の具体的な天体を指してたしねぇ ちなみに、アンドロメダ星雲は、今頃の季節が一番観測しやすい位置に来るんだよね。めちゃくちゃタイムリーなんだよね。
まさか、そういうところまで、計算にいれたのかなぁ。
最初に戻るけど、アニメに「ニューミュージック」が使われること。これは、かなりの冒険だったと思う。
確かに前の年、1978年夏公開の「さらば宇宙戦艦ヤマト」では、沢田研二の「ヤマトより愛をこめて」っつう、いわば、一般のヒット曲を主題歌としてタイアップにつけたんんで、「一般のヒット曲」っていう意味では、初めてではないんだけどね。まあ、この分野は、角川映画がパイオニアで、「人間の証明」(ジョー山中 1977年)がオリコン2位まで行く実績を残していますしね。
ただ、アニメでは、この松本零士組作品が、パイオニアになるわけだよね。でも、これって、この映画はあくまで「子供映画」ではないってことのメッセージだよね。
つまいりぃ、それまでのアニメ映画って、完全に子供向けだったぢゃない? まあよくて中学生までとか、
それを一気に高校生を含めたティーンエイジャー全体、はたまた、20代まで見てくださいよ、アニメは子供だけのものぢゃないよ・・っていうメッセージが込められてるんだよね。
どうじにニューミュージックっていうジャンル、とりわけロックっていうジャンルが完全に「お茶の間」に浸透した瞬間だったんじゃないかなぁ。
もちろん、商業的に完全にのっかっちったっていう部分で反発的な方もいらっしゃったと思うけどね。日本のロック界の歴史って「反体制」がキーワードだから・・・。
でも、曲がいい⇒まずは曲ありき、みんなで共有できる っていう曲ならどんどん売り出すべきなんだよね。
それが商業主義であってもさ。
あー、話が堅くなった。肝心な曲なんだけど、これは、もう絶賛だったなあ。ミッキー吉野の自由奔放なキーボード&シンセとトミーシュナイダーのドラムがカッコよくってねー。
当時は、断然 レコードよりTVの方がカッコよかったんだよねぇ。今じゃ、考えられないけどさ。 例えば「ベストテン」なんて、当時は「生」ジャン。演奏も「生」が多かったのよ。もちろん、カラオケっつうのは昔からあったけど、まだ、一般的ではなかったからね。
で、きまって、レコードより派手なんだ。アレンジが、それがきまっててかっこいいのよ。
この曲なんかも、レコードでは、ミッキー吉野のキーボードは押さえ気味、変にまとまっちゃった感じで、ちょっとガッカリなんだけど、ベストテンの時の演奏は、ブットンでたもんなぁ。
あ、これは、ツイストの「燃えろいい女」もそう。正直、これも、あとでレコード聴いたんだけど、ガッカリだったもん。ベストテンのときのあのカッコよさはどこ? って感じだったな。
まだ、レコーディング技術が生の迫力を伝えることが出来なかったんだと思うけど、当時はレコードは小さくまとまっちゃうって感じなのよね。
しかし、当時は、御三家になぞられて、ロックBIG3なんていわれ方してましたよね。実力のゴダイゴ、ワイルドなツイスト、コミックのサザンオールスターズ・・・そんな感じだったよね。
今じゃ、信じられないけど、サザンって、当時はまだ、コミックバンドの印象が残ってた頃なんだよね。
「いとしのエリー」はすでに出てたけどさ。本当の実力が開花してきたのは、ニューミュージックブームが去り、ゴダイゴ、ツイストが相次いで解散した頃だよね。 そういう意味では、あの頃のサザンは「能あるタカ爪を隠す」だっのかなぁ。コミック的なポジションで居ることで、一番、周りが見えたのかもしれない。
「実力」とか言われちゃうと、その時はいいけど、それを維持していくって言うのは、本当の能力がないと難しいもんね。結果的にだんだん視野が狭くなるっていうかさ。
そういういみで「バカ」でいたほうが周りが見えやすかったのかもしれない。1979年末からサザンってしばらく休みに入っちゃうのよ。レコーディング以外は一切の活動せずって感じでさ。それは、周りが見えた証拠かもしれない。あのあと、同じスタンスでつづけたゴダイゴ、ツイストが下降気味になっちゃったのを考えるとサザンの動きって今考えると冷静だったなと思いますよ。
ちなみに、上でサザンのことが出てきたからランキング的なことも書いておこうと思うんですが、ゴダイゴってオリコン史上でも、「悲劇」なアーティストによく出されるよねぇ。
えーと、なぜかっつうと、2位まで行った曲が4曲も出しながら、オリコンでは1位を1回も取れなかったってことですね。特に79年は、悲惨・・・というかね。
・ガンダーラ(78年10月1日リリース)
2位 ⇒ 78年12月25日 79年1月1日 1月8日
(1位阻止 カメレオンアーミー ピンクレディ)
79年1月29日 2月5日 2月12日
(1位阻止 チャンピオン アリス)
・モンキーマジック(78年12月25日リリース)
2位 ⇒ 79年2月19日
(1位阻止 チャンピオン アリス)
79年3月5日
(1位阻止 HERO~ヒーローになる時それは今
甲斐バンド)
・ビューティフルネーム(79年4月1日リリース)
2位 ⇒ 79年5月14日 5月21日 5月28日
(1位阻止 魅せられて ジュディオング)
・銀河鉄道999(79年7月1日リリース)
2位 ⇒ 79年8月20日 8月27日 9月3日 9月10日
(1位阻止 関白宣言 さだまさし)
兎に角、2位が多かったのよね。79年だけで14週も2位を獲得しながら、1回も1位獲得ならず。。。
まあ、それだけ、当時のヒットチャートっていうのは、層が厚かったわけで、1位獲得っいうのは、大変なことだったんですよね。まあ、曲見ても分かるように、1位獲得曲はいずれも、今でもエバーグリーン、だけでも知ってる曲ばっかりですけどね。
当然、最近のように、1位譲り合いなんてなし!! みんな真剣勝負の世界だったわけです。
こういう時代に戻したいですねぇ~。 って書くと、必ず、ムリって答えが返ってくるんだけど、何とかしたいです。
ちなみにちなみに、「ガンダーラ」最高2位にもかかわらず、1位阻止された、「カメレオンアーミー」、「チャンピオン」いずれよりもセールスは上です。
「ガンダーラ」⇒88.8万枚
「チャンピオン」⇒78.0万枚
「カメレオンアーミー」⇒70.8万枚
チャートの「あや」でもあるんですが、ヒット規模は、ランキングの上下だけでは、必ずしも決まらないって事ですね。ロングセラーっていうのも一つの指標になる・・そのことを端的に表した結果ですね
今回の「オススメ」の1曲は、猫の「各駅停車」です。
まずはデータから
・タイトル 各駅停車
・アーティスト 猫
・リリース日 1974年2月21日
・発売元 CBSソニー
・オリコン最高位 44位
・セールス枚数 5.4万枚
みなさんは、「猫」をご存知でしょうか? え? ウチにいるって?
・・・なんて、100万年前の前振りをしてみたりして。。。
1971年結成、1972年7月吉田拓郎氏のプロデュースにより「雪」という曲でデビューした5人組のバンドです。
吉田拓郎プロデュースというと、いかにも「フォークグループ」って言う匂いがしてきます。確かに、このバンド、アコギ中心の一見、フォークグループという感じなのですが、さにあらず! 音が「太くて濃い」んです。向こうで言うと「南部」っぽい音って言うのかな。 兎に角、フォークの繊細さよらもロックの図太さを感じさせる音です。
「雪」の次に、72年12月リリースの「地下鉄にのって」も最高26位、11万枚セールスのいわいるスマッシュヒットを記録。
こちらは、スライドギターを有効に使用した、一聴してフォークを超越した作品となっています。
なにより、当時のフォークの特徴であった、いわいる「四畳半」的な、心の隅のしみったれた~的な要素がまるでないグループだったんですよね。
ただ、当時は、まだ、フォークに変わるジャンル用語が確立されておらず、苦し紛れに「フォークロック」という分けられ方をしておりました。
フォークロック・・・フォークともロックとも言える曲って訳なんですが、それで、片付けられない、何かがこのヒトたちにはあったんですよね。
その最たるものが、今回の「各駅停車」ですね。ゴスペル風味付けと、印象的なトランペットの掛け合いのイントロではじまるこの曲は、「南部」の匂いがもっとも濃い仕上がりになっています。
よく例えられるんだけど、今だったら、B'zっぽい音楽やってんだろうなって感じ・・・あ、いや、「Don't Leave Me」のころのB'zだ・・って言えば、想像つくかなぁ。
・・と物の本にはよく書かれているんだけど、私的には、ZARDの「永遠」に一番近いような気がするなぁ。
イントロは、あんなにダサクないけど。
兎に角、タイトルには似合わないような「ドラマティック」な仕上がりで、一度聴いたら絶対忘れられない・・・といっても過言ではない名曲です。
その割には、セールスは全然だったんだよね。当時は、第1次アイドルブームと4畳半フォークの全盛期。
このようなロックテイストの曲は、まだ、商業的に認められていなかった時代なんですよね。いわば、隠れた名曲って奴です。
ただ、このヒトたちの隠れファンは多く、いまでも、ラジオでは比較的人気がある曲で、年に何回かは、ラジオではかかるんで、もしかしたら1度くらい聴いたことがある人がいるかもしれないなぁ。
実は、当時5歳だった私も、もちろん、後年ラジオで知ったんだよね。
いまでも、「絶対通じる」と思われる曲が31年前にあったとは
、ほんとに目からウロコだったですよ。
興味あるヒトもないヒトも一度は、聴いてみる価値がありますよ。これは絶対おすすめですよ!
最近、後で読み返すと、なにこれ? って文章が多いので、今回は、わりとマジメに書きましたわ。
それに曲も「大先輩」の曲だしね。。。